鮒ずし同好会2021

今年も鮒ずし同好会の季節となりました。

仕込み2度目のあおき、会員の皆さん同様10㎏に挑戦です。

 

鮒ずし同好会会長宅に集まり、皆でワイワイ2日がかりで仕込みました。

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まずは塩漬けの鮒たちを、会長宅近くの「川」という名の側溝にて、割り箸で目玉を抜き、真鍮ブラシを使って磨きます。

 

滋賀の農村部は側溝と云えど水がきれい。

うたこ幼少期だったら躊躇わず飲んでますよ。


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磨きの最中、トゲを発見しました。

武器なのか何なのか不明です。


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磨き終えたら、頭を下に水気切り。

このまま一晩放置なので初日の作業は終了です。

 

お分かり頂けただろうか?

赤っぽかった鮒たちが、青白くなっている事を。


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帰宅後「昔ながらの鮒ずしは玄米で仕込んだはず!」との三朝君の発想に便乗して、玄米を5升炊きました。

10合炊きの大同電鍋と3合炊きの炊飯器をフル稼働して6時間。

しょっぱいおむすび程度の塩味をつける事も忘れてはなりません。

 

翌日、塩味の玄米ごはんを持参して、会長宅に再び集合。


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10㎏の鮒と5升の塩玄米ごはんを樽に詰め込んでいきます。

手水には日本酒をたっぷり使用。

ごはんと日本酒が、鮒を美味しく発酵させるのです。


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底に塩玄米を敷いた樽の中に、エラと腹に塩玄米を詰めた鮒を、背を外側にして重ならない様に並べていきます。

写真のは「重なりすぎや」と会長から修正される前のヤツ。

修正後は撮り忘れました。


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ごはん→鮒→ごはん→鮒…とギュウギュウに詰め込んで、最後は残ったごはんで蓋をします。


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真ん中をこんもり高くするのも秘訣。

「富士山にするんや」と会長のお言葉。

この下に鮒たちが埋まっているので、この富士山は鮒塚です。


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鮒塚を竹の皮で覆って、三つ編みの藁縄で内周の窪みをぐるり。

その上にようやく漬物蓋を置きます。

漬物蓋の名前は三朝。


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重石をして、並々まで水を張り仕込み終了。

誰のか分かるように、樽にも名前が書いてあります。が、こちらは青黄。


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奥が会長宅の鮒樽で手前5つは会員の鮒樽。

来週再来週も別グループが仕込みに来るらしいので、倍以上の数になるそうです。

そして、その全てを会長が半年間、水を張り替えたりしてお世話してくれるのです。

想像すると、かなりな重労働ですね。


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作業後は、会長夫人の手料理でお昼ごはん。

会長夫人は料理上手の料理好き。

何を頂いても本当に美味しいのですよ。

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昨年仕込んだ会長の鮒ずし。

同じ材料で一緒に仕込んで一緒に世話しても、樽によって味が違うのが最大の謎です。

 

果たして、玄米で鮒ずしは出来るのか?

半年後が楽しみでなりません。